沢山のご応募、ありがとうございました。
全日本川柳協会会長の今川乱魚先生を審査委員長にお迎えし、第1審査、第2審査を重ね、去る
10月22日開催の選考委員会における厳正な審査の結果、次の13句が入賞作品に選ばれました。
入賞者の皆様、誠におめでとうございます。
賞品は追って送付申し上げますのでどうぞお楽しみに・・・。
応募総数 1,664句
入賞作品 13句
賞 |
応募作品 |
ペンネーム又は本名 |
大 賞 |
防災の 袋に珍味 しのばせる |
紫敷布 |
優秀賞 |
アタリメを くわえて向かう 競馬場 |
風来坊 |
〃 |
山海の 珍味に箸も 嬉しそう |
卑弥呼 |
| 佳 作 |
珍味には 下戸も横から 手を伸ばす |
酒乱Q |
〃 |
ふるさとの 珍味自慢で 酒楽し |
JJ |
〃 |
恋じゃなく 珍味に出会う ひとり旅 |
はまあゆ |
〃 |
慰安旅行 珍味で釣った だんなさま |
Q太郎 |
〃 |
ぬる燗と 珍味のコラボ 金メダル |
ランボルギーニ |
〃 |
京料理 名器に珍味 かしこまる |
満風 |
〃 |
彼に出す 珍味は父の 承諾書 |
風の巻 |
〃 |
こっそりと 珍味で手酌 妻の留守 |
モコ |
〃 |
検診日 過ぎれば珍味 解禁日 |
メタボ予備軍 |
〃 |
冷蔵庫 上段奥は 珍味席 |
万平 |
第3回の珍味川柳募集には前回の投句数の2倍以上、1664句の応募があり、珍味に対する関心が高まっていることが実証された。今回の入賞作品を見ると、珍味との出会いが詠み込まれている。誰と、あるいはどこで、珍味と出会ったかが具体的に詠まれていて、その情景がイメージできる。
大賞の作品「防災の袋に珍味しのばせる 紫敷布」には作者の珍味へのこだわりがよく表れている。普通ならば「防災」には保存食が思い浮かぶところだが、作者は「防災の袋」にまで珍味をしのばせると言っている。防災にもいろいろな場面が考えられるが、そこに珍味が持ち込まれているところがうれしい。
優秀賞作品の「アタリメをくわえて向かう競馬場 風来坊」は、いかにもその情景にぴったりしている。
「スルメ」(摩るめ)は縁起がよくないので、「アタリメ」(当たりめ」という縁起担ぎの言い回しはよく聞かれる。特に勝負事では「摩る」は禁句である。その辺を「競馬」に「アタリメ」を持ってきて表現した作者は、言葉の技巧が光っている。
もう一つの優秀賞作品「山海の珍味に箸も嬉しそう 卑弥呼」は、珍味に対する作者の悦びがよく表われている。本当は、うれしいのは作者自身であるが、それを「箸」にかずけているあたりは、表現が大変によくこなれていることに敬意を表したい。
佳作には、旅と珍味、料理やお酒と珍味の組み合わせが詠まれているが、恋人を紹介する席での珍味を「父の承諾書」と表現したあたりには、非凡な感覚が見える。優れた作品のご投句には、あらためて感謝の意を表したい。
委員氏名 |
所属・役職名 |
|
委員長 |
今川乱魚 |
社団法人 全日本川柳協会 会長 |
委 員 |
森口 一 |
全国珍味商工業協同組合連合会 理事長 |
委 員 |
嶋田 達雄 |
全国珍味商工業協同組合連合会 副理事長 |
委 員 |
小中 庸禎 |
全国珍味商工業協同組合連合会 副理事長 |
委 員 |
松宮 岩一郎 |
全国珍味商工業協同組合連合会 副理事長 |